ナショナル補聴器センターからのお手紙

2016年3月9日水曜日

難聴は認知症・うつの危険因子です

昨年、厚生労働省が発表した「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」で難聴が認知症の危険因子である事が記載されました。
その後も国内外で複数の報告が出ているので、現状の理解をご報告します。

 



難聴が高齢者の認知機能低下に関与することは間違いないようです。
また視覚障害と同様、難聴はうつの危険因子でもあるそうです。
 

では、補聴器を装用すれば認知症が防げるのか?


現状の結論としては、そんなに甘くないようです。
補聴器を装用することで「音は聞こえる」ようになっても、脳の活用はまた別の話なんですね。
 
結論としては、

補聴器を装用して、聴覚リハビリテーション

をするのが効果的であると考えられるそうです。
 

【 聴覚リハビリテーションの流れ 】

1.聴覚を使ったトレーニング(聴能訓練)
    音/言葉に対する選択的注意
    雑音下での理解/日常文の理解
       ↓
 2.言語中枢を使ったトレーニング(読話訓練)
    単語文章の予測
    ボディーランゲージの理解
       ↓
 3.視覚・自覚的意識を使ったトレーニング(コミュニケーション訓練)
    表情と読唇
 
上記のようなリハビリに認知関連のエクササイズ(要は脳トレ)を組み合わせて初めて効果があるようです。

まだ確立した方法論はないようですが、ナショナル補聴器センターでも積極的に補聴器を活用できるよう関わっていきます。成果が出ればご報告していきますのでお楽しみに。


年末には日本でも「難聴と認知症に関する国際シンポジウム」が開催予定です。
健康年齢がドンドン延びる方法が一般的になってくるといいですね。
 
  岐阜店 K